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FLPパビリオン

セールスパーソンを取り巻くIT市場環境をニュースから読み解き、お客様への提案、商談現場で
役立つ情報としてお届けします。(週1回更新/全12回) ▼解説者プロフィール
 今月のテーマ「2008年 何がIT市場を変える?大予想」
 第1回 2007年を振り返る
第2回 2008年ITトレンド Vol.1
第3回 2008年ITトレンド Vol.2
第4回 トレンドを踏まえてITプランを考える
昨年、ドイツで開催されたハイリゲンダムサミットでは2050年までに世界全体の二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの大幅削減を提起した日本は、今年の7月に北海道で開催を予定されている主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)で、地球温暖化対策として、参加国に対し低炭素社会の実現に向けた国際共同調査研究を提唱する方向で検討に入っています。
「日本には地球温暖化防止に貢献できる優れた技術があるのに、バリの温暖化防止会議でも目立った貢献がまったくできず、非常に残念」
(独立行政法人産業技術総合研究所 吉川弘之理事長)
現在、経済産業省で進めている『グリーンIT』では、情報機器の省電力化だけでなく、ITを活用した社会全体の効率化向上などの検討もすすんでいます。具体的には、昨年12月6日、電子・情報分野の産業界トップを招き、第1回「グリーンITイニシアティブ会議」を開催して「環境保護と経済成長が両立する社会」の構築に向けた枠組みづくりに着手し、5月には、国際シンポジウムの開催も予定しています。
昨年11月27日、「2050年までに世界全体の温暖化ガス排出量を大幅削減」という政府の目標達成のためのエネルギー革新技術計画骨子案を経済産業省が発表しました。骨子案に盛り込まれた20項目は以下の通りです。
【温暖化ガスを大幅削減する革新技術20】
ガス火力 水素還元の製鉄 省エネIT機器 バイオ燃料
石炭火力 革新的製造技術 燃料電池 IT活用の高度交通システム
太陽電池 有機EL、LEDなど
次世代効率照明
住宅・ビルにおけるエネルギーの効率管理 発電・送配電の省エネ
原子力発電 高効率ヒートポンプ 燃料電池自動車 水素関連技術
超電導送電 省エネ住宅 電気自動車 高性能蓄電
経済産業省が提唱する革新技術の中でのIT関連技術は以下2つです。
■省エネ型情報機器・システム
省エネ型ディスプレイ、省エネ型情報機器(ネットワークデバイス等)の高効率化、データセンターの省エネ技術など家庭・業務部門における機器の省エネ化による削減(IT機器のエネルギー消費効率を2倍に向上)
■IT活用の高度交通システム
ITを活用して、交通渋滞など道路交通問題等の解決を図る新交通システム、エコドライブ管理システム、交通需要マネージメントなどのITS技術を利用したエコドライブ運転支援、物流システムの効率化等により燃費を向上。自動運転により、燃費を2/3に削減。

  IT業界の環境への対応
2005年の日本におけるCO2排出量は、基準年(1990年)の8%増ですが、企業の情報化が爆発的に進展した中でIT関連部門では44%強増と突出しています。このCO2の削減と共にハードウェアの廃棄物や汚染物質など、環境負荷を与えているIT業界の環境への対応が注目されています
政府の地球温暖化対策など、環境に対する意識が高まる中で、今年2008年は「グリーンIT」の考え方がIT業界のトレンドになる可能性は高いと思います。ITベンダーは省電力機器の開発が主流になり、一方のユーザー企業は情報機器の電力使用量を抑えるIT化に、これまでより一層、注力するのではないかと思います。

  自社の情報システムにおける環境対策
「第2回 2008年ITトレンド Vol.1」でお話したレピュテーションマネジメントの観点でいえば、自社の情報システムにおける環境対策について、積極的に情報を発信していく必要もあるでしょう。また、CSRの観点から、企業の情報システム部門のトップが、これら、自社の情報システムにおける環境対策についての説明をステークホルダーに対して行う必要が出てくる日も近いように感じます。
こうした背景を踏まえると、
・データセンターの消費電力の削減
・情報機器選定基準に低消費電力機器選定の動き
・仮想化システムによる情報化資源の無駄使いの抑制
・効率化による労働時間の削減による消費電力の削減
・CO2削減と森林資源保護の環境保全からペーパーレスの動き
IT業界では、これらの動きが加速化していくと思います。
企業活動におけるIT活用では、これまでは利益のための効率化が主流でしたが、利益のためではなく、環境対策を考えた効率化、エネルギー消費をおさえるための効率化、そのような視点で、ITが企業活動に寄与しなければならないでしょう。また、機器選定にあたっては、環境のことを十分に考えて選ぶ、という視点が求められます。
今年は、お客様へのご提案の際、特にグリーンITを意識した情報提供に心がけ、IT活用と環境対策の観点からお客様企業の"レピュテーション"を高めるために少しでもお役にたちたいものです。


森戸 裕一 (もりと・ゆういち)
ナレッジネットワーク株式会社 代表取締役
中小・中堅企業を対象にITを活用した経営手法、企業戦略などを提唱する、コンサルティング事業を展開。マイクロソフト社をはじめとするIT企業、自治体などが主催する中小・中堅企業向けIT化支援セミナーの講師も数多く担当し、“ITで元気になるヒント”の数々を提案し続けている。

【第2回】2008年 何がIT市場を変える?大予想 : 2008年ITトレンド Vol.1
【第1回】2008年 何がIT市場を変える?大予想 : 2007年を振り返る

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