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FLPパビリオン

セールスパーソンを取り巻くIT市場環境をニュースから読み解き、お客様への提案、商談現場で
役立つ情報としてお届けします。(週1回更新/全12回) ▼解説者プロフィール
 今月のテーマ「いよいよ来月!the Microsoft Conference 2008新製品先取り情報」
 第 9 回 管理者、技術者のモチベーションをはかる Windows Server 2008の新機能(1)
 第10回 管理者、技術者のアイデアを引き出す Windows Server 2008の新機能(2)
 第11回 人が動きやすい環境をつくる Windows Server 2008とWindows Vista連携

 
第12回 人を動かす情報を提供する SQL Serverの威力
"企業全体の洞察力を強化"これは、SQL Server 2008 のPR文の一つです。
洞察力とは、表面的な現象を見るだけでなく、その現象の背景を見抜く力、見通す力です。そういった意味では、なぜそのような現象が起きているのか、問題の本質を探る、原因を追及する・・・そのような力ともいえるでしょう。さて、このPR文を目にした時、皆さんは何を感じましたか?いつの時代も、表面的な現象だけを見ていては、ビジネスにおける最適な意思決定はできません。競争力が求められる現代においては、なおさらのことです。今月、最後は、SQL Server 2008の新機能をヒントに、現代の中堅・中小企業に求められるシステム活用の視点を考えます。

  "空間データ"−ビジネスにおける地理的な情報−
SQL Server 2008の新機能といえば、"空間データ"を(標準機能として)サポートした点 が話題になっています。・・・という情報に触れたとき、"空間データ"を自社サーバーに集積したとして、自分のビジネスや、自分のお客様のビジネスのどのようなことに利用できるだろうか?と、考え始めた方、「いや、"空間データ"まではいらないかもなぁ」と思った方、その他のことを感じた方、何も感じなかった方。皆さんは何を感じましたか?
人は自分の見たい情報しか見ないと言いますが、インターネットとブロードバンドが当たり前になり、情報へのアクセスが容易になったことで、人間のその習性には、ますます拍車がかかっていくように感じます。たとえば、移動中。公共交通機関の中での過ごし方にしてみても、携帯電話などで自分の見たいテレビやニュースを見ることができるようになったため、電車の中の広告、ヒトの動き、そうした日常出くわすものに、あまり目を向けなくなった人もいるかもしれません。
私はいろいろな土地に頻繁に出張をしますが、街の様子、広告や人の動き一つをとってみても、見たものからいろいろなことを考えます。広告であれば、それを仕掛けた企業、業界の動き、流行をつくろうとしている背景などを考え、そこでピンとくるものがあれば、それが新しいビジネスやお客様への提案のヒントに結びつくことも少なからずあるわけです。もちろん効率を優先して移動中にメールチェックなどをすることもありますが、日常には、「見よう」と思えば、見えてくるものは無限にあるということです。
しかし、これら"無限"の中からビジネスヒントを得たり、導き出したりするには、記憶力、発想力や、情報を処理して編集する能力が必要です。その上、あまり効率的ではありません。特に何か課題がある場合には、それに関わる情報を集積して、そこから必要な情報を見出すのが一般的であり、有効でしょう。
企業内のデータベース(集積した情報)でまっさきに思い浮かぶのは顧客情報でしょう。いつ、誰が、何を、いくらで購入した、などの情報は、最低限管理されていると思います。(話を"空間データ"に戻しますが)"空間データ"は、つまり「どこ」という情報です。"空間データ"としか読まなければ、何もイメージしなかった方も、「どこ」という情報を顧客情報の一つとして記録し、検索できる。たくさん集まれば何かしら傾向が読める、傾向がつかめれば、そこから新しいアクションを起こせる、そう考えると、競合他社は「どこで」という情報を持っており、自社は持っていない、とすると、その差は恐ろしいほどです。

  企業の洞察力とは?
市場変化のスピードが速い現代では、いかに未来を予測し、それに対応したアクションをおこせるか、が、競争力であり、企業生き残りの鍵です。つまり、企業の洞察力とは、競争を勝ち抜くために必要な経営能力です。表面的な現象だけを見て判断するのは危険ですが、表面的な現象から何かを読み取らなければなりません。上述しましたが、集めた情報は見るだけでなく、何かしらのアクションを起こすための新しい情報を読み取るところまでが求められます。これこそが、企業における洞察力といえるでしょう。そして、営業活動の改善、商品開発など、何かしらのアクションを起こすということは、アウトプットとしては、社員やお客様や、人を動かす情報が必要だということです。自分以外の誰かを動かすには、論理的な情報、簡潔な情報、わかりやすい情報、いろいろな視点がありますが、相手が納得できる情報が必要です。
サービスが速く、品質が良いのは当たり前の時代、どのように差別化するのか、その差別化要因をどうやって選びだすのか?その精度を高め、これからの取り組みの成功の確率を上げるには、過去のデータ(事実)を偏りのない目で正確にとらえる科学的な視点、そこから未来を予測する感性が必要です。
ここで言う、科学的な視点とは、例えば、「人(お客様)が面倒だと感じること」や「嬉しいと感じること」など、処理が難しい(と、私たちが感じる)情報を数値で表したり、自社の業務の仕組みと何かしらの関係を見つけたりする、情報を分析する視点をさしています。こうした処理は人間よりもコンピュータが得意です。感性は私たちに求められますが、その感性も、たくさんの情報を見ていなければ磨かれません。
SQL Serverは、ある程度の規模の企業の利用が多いようですが、あらゆる種類のデータを管理 し、高いパフォーマンスで情報分析ができる SQL Server 2008は、中堅・中小企業の意思決定にこそ、もっとも必要なIT活用の視点を踏襲した、威力のあるツールだと感じています。


森戸 裕一 (もりと・ゆういち)
ナレッジネットワーク株式会社 代表取締役
中小・中堅企業を対象にITを活用した経営手法、企業戦略などを提唱する、コンサルティング事業を展開。マイクロソフト社をはじめとするIT企業、自治体などが主催する中小・中堅企業向けIT化支援セミナーの講師も数多く担当し、“ITで元気になるヒント”の数々を提案し続けている。

【第11回】いよいよ来月!the Microsoft Conference 2008 新製品先取り情報:
人が動きやすい環境をつくる Windows Server 2008とWindows Vista連携
【第10回】いよいよ来月!the Microsoft Conference 2008 新製品先取り情報:
管理者、技術者のアイデアを引き出す−Windows Server 2008の新機能(2)
【第9回】いよいよ来月!the Microsoft Conference 2008 新製品先取り情報:
管理者、技術者のモチベーションをはかる−Windows Server 2008の新機能(1)
【第8回】2008年度のIT予算計画 : IT予算の組み方[後編]
【第7回】2008年度のIT予算計画 : IT予算の組み方[前編]
【第6回】2008年度のIT予算計画 : IT予算の考え方[後編]
【第5回】2008年度のIT予算計画 : IT予算の考え方[前編]
【第4回】2008年 何がIT市場を変える?大予想 : トレンドを踏まえてITプランを考える
【第3回】2008年 何がIT市場を変える?大予想 : 2008年ITトレンド Vol.2
【第2回】2008年 何がIT市場を変える?大予想 : 2008年ITトレンド Vol.1
【第1回】2008年 何がIT市場を変える?大予想 : 2007年を振り返る

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