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FLPパビリオン

セールスパーソンを取り巻くIT市場環境をニュースから読み解き、お客様への提案、商談現場で
役立つ情報としてお届けします。(週1回更新/全24回) ▼解説者プロフィール
 今月のテーマ「仮想化技術から考える中小・中堅企業のシステム活用」
 第17回 仮想化技術〜求められる柔軟性を実現(1)
 第18回 仮想化技術〜求められる柔軟性を実現(2)

 
第19回 仮想化技術とシステム活用(1)―中小・中堅企業での活用例―
 第20回 仮想化技術とシステム活用(2)―中小・中堅企業の目指すところ―
関連製品・導入パックなどもかなり目にするようになり、ますます注目を集める「仮想化技術」ですが、経営側にとっては、自社(中小・中堅企業)での課題を解決できるとなれば、テクノロジーであれ、アプリケーションであれ、ハードウェアなどの物理的なものであれ・・・、解決策が提供される形態は何でもよいと思います。「仮想化技術」も、それをどのようなシーンで活用することで、どのような効果が得られるのか?という点をしっかり押さえ、お客様にお伝えしていきたいと思います。
さて前号では、ハードウェア、OS、アプリケーションの依存関係から発生する"あきらめていた問題"の解決策としての「仮想化技術」の活用メリットをご紹介しました。今号では、サーバ運用におけるよく見受けられる課題解決策としての活用例を考えます。
サーバの運用管理では、どのような課題があるでしょうか?「課題」として整理できないほど、非効率な作業は多いのかもしれません。しかし、前号の話題と同じく、「それが当たり前だから」と、システムに合わせて、それらの作業を続けているのが現状ではないでしょうか?

  サーバ導入、運用時の課題
例えば、度々うまくいかないのは、(1)サーバのサイジング、見極めが困難であることでしょうか。リソース不足は絶対に避けたいと考えるため、リソースが余りすぎていることはよくあるようです。もちろん、不足もあります。しかし、実際のところ、導入前に必要かつ適切なリソースを把握するのは難しい場合も多いと思います。そこで、リソースが余っている場合は、活用できないまま・・不足の場合は、物理的な追加で対応しますが、例えば、何かしらの条件での一時的な増加(負荷)に対応できないという場合も、よく見受けられます。
次に導入後、サーバ運用をはじめたら、サーバのメンテナンスを定期的に行います。当たり前のように、(2)メンテナンス時に業務を停止している場合が多いのではないでしょうか。また、以前とりあげた話題とも関連しますが(3)OSへのサービスパックなどの適用時にテストが行えないということもあると思います。同一環境を簡単に構築できないため、予め、いろんな情報を収集し、なんとかいけそうだ!と、テストを十分にしないまま適用したら、不運にも不具合が起き、数日かけて修復・・・といったトラブルを想定して運用している管理者も多いことでしょう。

  サーバ導入、運用の柔軟性が向上
仮想化技術を活用(サーバ仮想化基盤の導入)することで、これらの面倒事がおよそ解決できます。(1)サーバのサイジング、見極めが困難な場合においては、ハードウェアのリソースを導入後に調整できるので、サーバ選びの際のサイジングの問題を解消できます。利用後に、割り当てのリソースが多すぎれば減らすことも可能ですし、もちろん不足の場合は、追加もできます。また、複数の仮想サーバ間であれば、リソース量の割り当てを変更して調整することも可能なので、たとえば業務によって時間帯(午前と午後、日中と夜間など)で配分を変更するなどの柔軟な運用ができます。
日本hp社では、サーバ導入時のセッティングサービスなどもあるようなので、こうしたサービスを活用することで、サーバ導入の準備や時間をかなり削減できると思いますが、仮想化を導入していれば、自社で標準化したサーバのテンプレートを作成しておくことで、導入準備を簡素化できるというメリットもあるでしょう。さらに、仮想化技術の機能の一つを利用することで、仮想サーバを別の物理サーバにうつすことができます。したがって、(2)サーバメンテナンス時の業務停止も必要なく、利用効率が向上します。そして、仮想サーバであれば、(3)同一の環境を簡単に構築できるので、OSへのサービスパックの適用前にテストを行うことができ、不具合がでた場合は、適用前に戻すことも比較的簡単にできるようです。

これまでのシステム導入と異なり、仮想化技術を活用した企業内のIT基盤づくりは、予め何もかもガチガチに決めてしまう必要がないという印象です。本コラムでご紹介したメリットを踏まえても、仮想化技術の"柔軟性"という最大のメリットを活かすということは、構えずに取り組み、最適な環境を模索しながらIT基盤づくりに取り組める点ではないかと思います。


森戸 裕一 (もりと・ゆういち)
ナレッジネットワーク株式会社 代表取締役
中小・中堅企業を対象にITを活用した経営手法、企業戦略などを提唱する、コンサルティング事業を展開。マイクロソフト社をはじめとするIT企業、自治体などが主催する中小・中堅企業向けIT化支援セミナーの講師も数多く担当し、“ITで元気になるヒント”の数々を提案し続けている。

【第13回】J-SOXスタート いよいよ内部統制元年!何が変わる?企業の情報システム :
内部統制対応(1)−ITとの関わり−
【第14回】J-SOXスタート いよいよ内部統制元年!何が変わる?企業の情報システム :
内部統制対応(1)―IT活用の視点―
【第15回】J-SOXスタート いよいよ内部統制元年!何が変わる?企業の情報システム :
内部統制元年と企業の情報システムの役割(1)
【第16回】J-SOXスタート いよいよ内部統制元年!何が変わる?企業の情報システム :
内部統制元年と企業の情報システムの役割(2)
【第17回】仮想化技術から考える中小・中堅企業のシステム活用:
仮想化技術〜求められる柔軟性を実現(1)
【第18回】仮想化技術から考える中小・中堅企業のシステム活用:
仮想化技術〜求められる柔軟性を実現(2)
第12回までの記事一覧はこちら(2008年1月〜3月掲載)

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  ▲「ニュースを読む眼2007」のバックナンバー記事一覧(全12回)

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